今はどの便も客室にほとんどお客様の姿がなく、航空業界が直面する厳しい現実を感じさせますが、一方で貨物室に詰め込まれたたくさんのコンテナが希望あふれる物語を伝えています。
運航スケジュールを大幅に減便している現在も貨物チームは精力的に活動を続け、ハワイ内の商店で販売される生活必需品をアメリカ本土から運んだり、支援を必要とする人々を助ける組織の活動をサポートしたり、医薬品類を各島に届けたりなど、重要な運送サービスを維持しています。
毎日、ハワイアン航空の路線で合計約50トンの貨物を搭載し、野菜や生鮮食料品のほか、ハワイ内で使用される医薬品やBlood Bank of Hawaiiの血液製剤など限られた時間で輸送が必要な物資を運んでいます。現在は貨物の運送として、ハワイとロサンゼルスおよびサンフランシスコの間でワイドボディのエアバスA330型機を、ハワイ内でナローボディのボーイング717型ジェット機とATR72貨物専用ターボプロップ機を使用しています。
サルベーション・アーミーが運営するKroc Center{0}で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により食事介助プログラムの需要が倍増し、使い捨て食品容器の調達が急に必要になった際にも、ハワイアン航空のチームがすばやく対応しました。先週は、サンフランシスコからホノルルへ2万個の食品容器を輸送。これにより、オアフ島のサルベーション・アーミーは、より多くのクプナ(お年寄り)やケイキ(子供)、家族を支援することができました。
サンフランシスコからKroc Centerのために届いた2万個の食品容器を荷下ろしする貨物チーム。
「大切な地域の人々を守る支援プログラムのため、寛大なサポートを提供してくれるハワイアン航空に心から感謝しています。」と、Kroc Centerのコミュニティ連絡窓口、広報担当、クリエイティブアートおよび教育マネージャーを兼任するCharmaine Hauanio-Kuewa氏は言います。「ハワイアン航空のような企業の助けによって、困っている人たちに緊急災害サービスを提供することができるのです。」
マウイ島で個人用防護具 (PPE) の入手が急務となったことを受けて、ハワイアン航空の貨物、販売、政府対応の各チームはすぐに行動を起こしました。先週末、ハワイアン航空がラスベガスから(1日1便のロサンゼルス-ホノルル便を使って)マウイ郡長の元へ届けた医療用マスク1万枚は、Maui Memorial Medical Center、救急隊をはじめとする第一対応者、ボランティアスタッフ、地域住民などに配布されました。
そのほかにも州内でできる取り組みとして、外部から貨物を輸送するのではなく、ハワイアン航空の余剰在庫をさまざまな組織に提供しています。現在は運航スケジュールのほぼ95パーセントが休止中のため、通常は機内サービスで使用している品々をすぐに集めることができました。最近の例を挙げると、Hawaii Foodbank{0}にハワイアン航空特製のPOGジュース(パッションフルーツ+オレンジ+グアバのミックスジュース)を7,500個以上、州内のHomeless Outreach and Navigation for Unsheltered Persons (HONU) プログラム{0}を支援するホノルル警察にフリース毛布を1,000枚、Hawaiian Humane Society{0}にファーストクラスのフルフラットシート用マットを3,500枚以上、それぞれ寄付しています。
上と下の写真: Hawaii Foodbankに送られるハワイアン航空特製POGジュースの箱。
ファーストクラスのフルフラットシート用マットは、動物を保護するHawaiian Humane Societyで活用されています。
非営利団体、宗教に基づいた奉仕活動を行う団体、コミュニティ組織、さらに州内でさまざまな災害関連サービスを提供する政府セクターと民間セクターで構成された団体であるHawaii Voluntary Organizations Active in Disasters (HVOAD{0}) と提携し、非営利団体Every1ne Hawaii{0}の代理として、ホノルルからマウイ島やハワイ島に向けてマスクを運んだのは、つい昨日のことです。Every1ne Hawaiiは、Meals on Wheelsのサービスなど、地域住民への食事提供プログラムを支援する各団体にこのマスクを届けました。
昨日、Every1ne HawaiiとHVOADのマスクが貨物格納庫に到着。ハワイアン航空はこのマスクをマウイとヒロに届けました。
「このマスクの寄付は、新型コロナウイルスの感染拡大カーブを平坦化させるために役立つ寄付品を、効率的に分配する最良の方法を示しています」と、ハワイ州緊急事態管理局の行政官、Luke Meyers氏。「Every1ne Hawaiiから寄付されたマスクは、食事を配布するスタッフと、お年寄りの多い利用者の方々の両方を守ってくれます。HVOADは寄付の内容を郡と州の緊急事態管理局/民間防衛局に知らせてくれるので、Meals on Wheelsサービスのためのマスクを重複して入手してしまうといった事態を避けることができます。そして、ハワイアン航空が運んでくれるため、ハワイ諸島にすばやくマスクを届けることができるのです。これはwin-winの関係といえるのではないでしょうか。」